当店は、福井県の有名観光地でもあり、曹洞宗の大本山でもある「永平寺」の門前にて飲食・土産店を営んでおります「井の上」と申します。
福井というと越前そばが有名ですが、永平寺にもその希少性から幻のそばとも言える「永平寺そば」が存在します。私たち「井の上」は昭和2年創業で永平寺の門前に店を構えております。
760年の歴史を持つ永平寺の道場では、今も百名を超える修行僧が日夜修行に励んでいます。
私どもは四代にわたり、永平寺での修行に入る修行僧をねぎらうためにそばを提供し続けて来ました。
80年にわたって、毎月永平寺の禅師に愛されたそばを是非お召し上がりください。
近年では観光客も増えてきたことから、遠くから足を運んでくださる皆様に、
「これぞ永平寺」
と記憶に残る様なおいしさを召し上がっていただきたいとの思いから、永平寺そばを極めた「永平寺そば 極」を開発しました。
原料は100%「永平寺町産玄そば」です。
永平寺町のそばの生産量は、そば処福井県の中では1~2%と極わずかで、あまり市場に出回ることもありません。
しかし、他地域に負けない特徴があります。それは、完熟刈り取りによる芳醇な香りと甘みです。
近年福井県の他の地域では、雨風のリスクも伴う為、最近では実が青い状態での刈り取り(早刈り)が主流となっていますが、永平寺町産玄そばは実がしっかりと黒く完熟してからから刈り取りします。
(他地域より1ヶ月程度遅く収穫)
更に、実は小粒で硬く詰まっており、製粉が難しく、一粒の玄そばからとれるそば粉の量もわずかと、正に幻のそばです。
そばの硬い実を、天日などの低温乾燥で仕上げ、じっくり昔ながらの石臼で挽き、手打ちで仕上げます。何千回の試行錯誤の末、繋げることが難しい挽きぐるみの十割そばを実現しました。
効率だけを考えれば、決して実現できなかったそばの味。それが「永平寺そば極」の味わいです。
当店での飲食の提供時には、まずはそばをそのまま食べていただき、次に岩塩でそばを食していただくことで、そば本来の旨味や香りを楽しんでいただいています。
永平寺産そば粉の特徴は、完熟刈り取りによる芳醇な香りと甘みです。
そば本来の旨味を感じていただく為に、つゆに付ける前にそのままやお塩で、食べていただくことを推奨しています。
また、自家製のそばつゆは、越前そば独特の薄口しょうゆベースとなっており、つけるのでなく、ぶっかけてお召し上がりください。